湯治入浴のしかた
効果的な湯治入浴のしかた
豊富温泉のお湯は「泉質・効能」のページでもご紹介しておりますが、アトピー性皮膚炎や乾癬、その他皮膚疾患にも効果があるとされる成分を含む特徴のある泉質をもっています。
より湯治の効果を促進するための入り方をご紹介します。
1日に2回程度。1回あたり30分以内を目安に
町営の温泉入浴施設「ふれあいセンター」には温度を38℃〜39℃程度に設定した湯治用の浴場があります。
入浴回数を増やしたり、入浴時間を長くすれば、症状が良くなるというものではありませんので、自分に合った入浴時間を見つけることも湯治の効果を高める一つのポイントといえるでしょう。
湯治2、3日目の体調にご注意下さい
湯治を開始してから2、3日で湯あたりの症状が出ることが有ります。
1日に何時間も入浴することで、全身がだるい、眠い、食欲がない、気分が悪い、頭が重いなどのいろいろな全身症状のほかに、湯ただれ(温泉皮膚炎)や関節痛が強くなるなど体の一部の症状が悪化するような状態になることが有ります。これら症状は1日程度入浴を控えることで徐々に回復していきます。
またアトピーや乾癬などの皮膚疾患で湯治に来られている方は、はじめのうちは温泉に入ることで湯治開始時より症状が悪化することも有りますが、一時的な悪化ですので徐々に治まっていきます。心配な方は、かかりつけの医師や温泉の健康相談員にご相談の上、湯治を続けるか判断して下さい。
入浴の前後は十分に休憩をとりましょう
温泉に到着後、すぐに入浴するのは避けましょう。列車や車に揺られ、体のリズムが不安定になっています。一時間ほど休憩しましょう。
入浴前後の食事は、血液の循環に偏りが起こり、体調不良の原因になるのでできるだけ避けましょう。
飲酒後の入浴は厳禁です。アルコール類は血液循環を良くし、血圧の変化に対応する能力が低下します。長時間の入浴により血圧が急激に変化した場合に、コントロールすることができず思わぬ事故を起こすことがあります。最低でも2時間程度時間を空けてから入浴して下さい。
また、アトピーや乾癬の方は飲酒もなるべく控えましょう。症状の回復が遅れる原因となる可能性もあります。
疲労や体力消耗による感染症にご注意下さい!
疲労の蓄積や体力の消耗で、とびひや毛包炎、ヘルペスなどの感染症にかかってしまうことが有ります。特にアトピーや乾癬で湯治に来られる方は、皮膚のバリアが弱っているため注意が必要です。
感染を防ぐにはとにかく無理をしないことが重要です。体力が弱っていたり、睡眠が不十分だと感じる時には、入浴時間を短くする、回数を減らす、または入浴を控えるなどして体を休めて下さい。
もし持病以外の症状が出た場合は、なるべく早く健康相談員やコンシェルジュ、「湯快宿」管理人にご相談下さい。
豊富温泉に含まれる「油」について
豊富温泉の泉質として、最大の特徴は「油分」が含まれているところですが、ふれあいセンター開館直後は湯治浴場の湯には油の量が多く、濃い状態です。
乾癬の方には油の効果が高いようですが、アトピーの方には刺激が強すぎて、逆に痒みや炎症が起こることもありますので、その時間帯を避けるか、一般浴場もしくは他の施設を利用されると良いでしょう。
また、ふれあいセンター湯治浴場内には「原油」が用意されています。
まず1~2日は温泉に入り、温泉のお湯に慣れてから少しづつ試してみるのがいいでしょう。
その際も、頭皮や顔面などデリケートな部分への使用はお控え下さい。
お風呂のマナー
公衆浴場やホテル・旅館の内湯は、家庭の風呂とは違い、多くの方と一緒に使う場です。
常識とゆずりあいの心をもってご利用ください。
- 湯船に入る前は腰回りを中心にしっかりと掛け湯をしましょう。
- 手ぬぐい・タオルは湯船にいれないようにしましょう。
- 湯船の中で身体を擦ったりせず、静かに湯に浸かりましょう。
- 湯船にもぐらないよう、また、長い髪は束ねるようお願いします。
- 浴槽の栓を勝手に抜いて、掛け流しを妨げるようなことはお止め下さい。
- 吐き気、腹痛、生理中の時は入浴を控えるようにしましょう。
- 7歳以上のお子さんは男女を混浴させないでください。
- 症状が辛くやっとの思いで湯船に浸かっている方も多数いらっしゃいます。
湯船に飛び込んだり、泳いだり、おもちゃをたくさん持ち込んで騒ぐことはお止め下さい。 - 浴場内でのスマートフォン・タブレット等の使用はお控え下さい。