泉質・効能
お湯の特徴
豊富温泉で供用されている温泉には、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性温泉)とナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性弱アルカリ性低温泉)の2種類の泉質があり、いずれも黄濁し、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいます。
弱アルカリ性で高張性の温泉は肌にやさしく、温泉成分が体内に浸透しやすいと言われます。成分に多く含まれる重曹・ホウ素は皮膚を綺麗にする・殺菌効果が高いという特徴があります。また豊富温泉の最大の特徴である油分は保温保湿効果が高いと言われ、乾癖やアトピーに対しては、油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられます。
『メタケイ酸(美肌効果)、メタホウ酸(消毒効果)、マグネシウム(炎症鎮静効果)が高い濃度で含まれ、植物起源の有機質からなるモール泉も相俟って、皮膚に多角度な面から効用がある非常に優れた温泉である。これほどアトピーや乾癬に有効な温泉は他に類を見ない。』藤澤皮膚科院長 藤澤重樹 先生
ふれあいセンター 一般浴場
ふれあいセンター 湯治湯
温泉表面に漂う油分
泉質
源泉名 | 豊富温泉 ①R-1A号井、R-4号井、R-8号井、R-9号井、R-11号井混合(ふれあいセンター・川島旅館・ニュー温泉閣ホテル) ②R-9号井、R-11号井混合(ホテル豊富) |
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源泉所在地 | ①北海道天塩郡豊富町宇上サロベツ1988番地の17 ②北海道天塩郡豊富町宇上サロベツ3303番地の7 |
温泉分析申請者 | 北海道天塩郡豊富町大通6丁目 豊富町長 河田誠一 |
泉質 | ①含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉) ②ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性高張性低温泉) |
泉温 | ①34.2℃ (気温:26℃) ②27.7℃(気温:20℃) |
知覚的試験 | ①淡黄色白濁 カン味 石油臭 ②淡黄色白濁 カン味 石油臭 |
温泉分析書①(ふれあいセンター/ニュー温泉閣ホテル/川島旅館)をPDFで見る
温泉分析書②(ホテル豊富)をPDFで見る
効能
療養泉分類の泉質に基づく禁忌症、適応症等
禁忌症 | 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患 |
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適応症 | 慢性皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、病弱児童、慢性婦人病 |
浴用の注意事項
入浴の方法および注意
- 熱い温泉に急に入ると、めまい等を起こすことがあるので十分に注意すること。
- 入浴時間は入浴温度により異なるが、初めは3分ないし10分位とし、
なれるにしたがって延長してもよい - 入浴中は運動浴の場合は別として、一般には安静を守ること。
- 入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守ること。
- 高度の動脈硬化症、高血圧症及び心臓病の患者は原則として、
高温浴(42℃以上)を禁忌とする。 - 入浴後は身体に付着した温泉成分を水で洗い流さないのがよい。
ただし、「湯ただれ」を起こし易い人は逆に浴後真水で身体を洗うか、
温泉成分をふき取るのがよい。 - 食事の直前、直後の入浴は避けることが望ましい。
- 飲酒しての入浴は特に注意すること。