皮膚科ですすめられて、思い切って湯治へ
MEMO
- 症状
- 成人型アトピー性皮膚炎、脱ステロイドによる激しい痒み、不眠症
- 病歴
- 29才のとき発症しステロイドを使い始め、30才で脱ステ
- 湯治日数
- 1回目:1ヶ月、2回目:2週間、3回目:2週間
- 湯治を終えて
- かゆみは激減。調子の波はあるものの、夜は眠れるように。
初めて豊富温泉に来たのは今から4年前。30才の夏でした。
当時私は「脱ステロイド」を初めてちょうど1年経過した頃で、その時はなかなか皮膚の状態や体調が落ち着かず地元でとても苦しく辛い毎日を送っていました。
そんな折「豊富」の事を知ったのは広島の【さち皮膚科クリニック】に行った時目にした一冊の本でした。それは安藤直子さんという方が豊富温泉に行ってアトピーの状態改善にとても成果があったという内容の本で、豊富温泉に行ったことがひとつのターニングポイントとして、とても良かったと書いてありました。又、さち皮膚科でも豊富温泉の事を紹介されていて、色々話を伺いました。
何も為す術がなく、日々の生活そのものが成り立たないくらいに状態がひどかったものですから、とにかく一度行ってみるしかないと思い行くことを決意しました。
決意というほどには理由があって、広島から豊富まではとにかく距離があって渡航する為には何度も交通機関を乗り換えて行き、時間も丸一日程度掛かります。それに加えて交通費、滞在費用も安くはありませんから、それなりの出費は覚悟する必要性があったからです。それでも豊富温泉に行きたいと思いました。いや、どちらかとうとそれしか選択肢は無かったと言えるかもしれません。
ある程度下調べはして行きましたが、体調不良の状態で全く行ったことも無い場所へ、それも一人で長時間の移動は実際とても大変なものでした。
でも時間は多少かかりましたが、温泉で湯治をはじめてからすぐに効果が実感出来ました。まず一番嬉しかったのが夜寝れるようになったことです。それまで私は1年間近くの間夜ほとんどまともに睡眠をとる事が出来ていませんでした。最初は旅の疲れもあったとは思いますが、2日目、3日目と同じリズムでちゃんと夜寝れるようになっていたので驚きました。
初めての湯治は約3週間程の滞在でしたが、浸出液もでなくなりましたし、かき傷も大幅に減りました。
湯治の帰りに東京の友人のもとへ訪ねに行けるほどの回復ぶりでした。
それから帰ってからはまた悪くなったり良くなったりの繰り返しでしたが、豊富温泉に行って自分に治癒する力がある事が実感出来たので、「必ずもっと良くなれるはず。」と思い今日まで脱ステロイドは継続出来ています。