15歳で脱ステ。ネットの情報を頼りに豊富温泉へ
MEMO
- 症状
- アトピー性皮膚炎
- 病歴
- 生まれた時から
- 湯治日数
- 初回・2回目:14日間 以降ほぼ毎年冬季40日~60日
- 湯治を終えて
- かゆみが軽減される。掻き傷が塞がる。落屑が減る。
典型的な全身小児アトピーで、病院でステロイドを処方されていましたが13歳から顔にも発症、医師の指示に従い顔にもステロイドを塗布するも改善どころか悪化の一途を辿りました。
当時、ステロイドの薬害についてささやかれ始めていた事もあり、15歳で脱ステ。受験期と平行して死に物狂いでリバウンドにも耐え、その後皮膚科医には一切かからずに栄養補助食品の助けを借りながら食生活を見直したりして皮膚の状態も一進一退を繰り返しての学生生活を送りました。
社会人になり不規則な生活が続いた事で再び悪化してしまい仕事を続ける事も困難になってきた頃、両親から「TVで自炊しながら温泉で湯治しているアトピーの若者が紹介されていたから少し調べてみたらどうか」と薦められネット検索した所、両親の言う温泉地より先に湯快宿のHPを見つけました。
豊富温泉の所在地と季節的に冬だったので交通アクセス的に若干躊躇はしましたが皮膚疾患に特化した宿泊施設があること、湯治向けと一般向けで浴槽が分かれていることなどを事前に知ることが出来たので2週間試しに行ってみる事にしました。
当時はコンシェルジュも湯治マニュアルもなく、湯快宿の管理人さんの話や宿泊客が自由に書き残したノートなどから入浴のペースや湯治初期に一時的に悪化する事などを踏まえて”入浴は1日60分程度3回まで。疲れを感じたら無理をしない”等すべて自分で湯治計画を立てて実行しました。
初日から3日程度は倦怠感や傷口の赤みが増したりと、ほぼ聞いていた通りの症状が現れましたが、1週間もすると傷も塞がりだしてかさぶたが自然にどんどん剥がれて下から滑らかな皮膚が現れるようになり、最後の1週間が過ぎた頃には真っ赤だった一番深い傷の部分も薄いピンク程度まで炎症が治まりました。
すべてのアトピー患者が完治する画期的な治療法は現在も確立されていませんし、温泉も”対症療法”である以上それを止めてしまえば現状維持する事は難しいです。
温泉に何度来ても帰宅すれば季節や生活習慣である程度悪化はします。
ただ、定期的に再訪する事で帰宅後も悪化の進度が緩やかになり自分の中で一定の効果は感じているので、今後も上手く利用していきたいと思っています。