傷口が塞がり、落屑が減少した。
MEMO
- 症状
- 脱ステロイドによるリバウンド
- 病歴
- 20歳からステロイド使用開始
- 湯治日数
- 3週間
- 湯治を終えて
- 傷口が塞がり、落屑が減少した。
・私の紹介と療養感想
私がステロイドを使用し始めたのは20歳の頃です。初めは顔と肘がカサカサする程度の症状で、軽い気持ちで皮膚科を受診しました。その際にステロイドを含むロコイド軟膏を処方され、塗り始めました。その後、一時的に皮膚が良くなるものの、暫くするとカサカサする状態に戻ってしまう為、段々と薬を手放せない生活になっていきました。加えて、症状も全身に広がっていきました。
このまま薬を塗り続ける生活に疑問を感じ、皮膚科を渡り歩く中で、脱ステロイドを推奨されている藤澤皮膚科に出会いました。そこで、ステロイドによるリバウンドと脱保湿の治療法についてお話しを伺い、実践してみる事になりました。
最初の2週間のリバウンドは辛いものがありましたが、脱保湿によって症状が改善している実感はありました。そんな中、藤澤先生の著書を読み、豊富温泉の存在を知りました。脱保湿の方針と外れるものの、先生の後押しもあり、3週間豊富温泉で療養してみる事にしました。
療養の結果、顔や首、耳、肘、手の甲などの傷口が塞がり、落屑も減少しました。温泉の抗炎症作用の力を借りて、身体が再生してくれたのだと思います。個人的な主観としては、脱保湿のみの治療よりも皮膚の再生が速まった感じを受けました。
・湯治の方法と温泉の雰囲気
湯治の方法はコンシェルジュの方に教えて頂きました。その際に推奨された1日2回、10〜15分程度の入浴方法を3週間継続しました。お湯は、薄く油分が浮いている感じで、しょっぱい味がしたのが意外でした。後日、塩分が含まれていることを知りました。また、油が含まれているせいか、脱ステロイド中に感じる風呂上がりに皮膚表面の水分が奪われる感覚は少し抑えられている感じがしました。ただ、公衆浴場であるため、皮膚の乾燥は辛いものの、雑菌対策の為にシャワーでひと流ししてから上がるようにはしていました。症状の経過としては、日々の変化は実感しにくいですが、2週間後に気が付いたら最初よりも良くなっていることを実感するような感じでした。この経験から、湯治に来られる方は3週間程度滞在する事をお勧めしたいと思います。
・滞在中の生活
湯の杜ぽっけで用意されているレンタカーとレンタサイクルを存分に活用させて頂きました。食事については、朝食は持参したプロテインを飲み、昼食と夕食は1週間分の食材を車で買い出しに行き、自炊していました。また、湯の杜ぽっけで販売しているアイスやカタラーナ、冷凍のジンギスカンなども食べました。加えて、晴れた日には、レンタカーで宗谷岬やノシャップ岬へドライブに行ったり、レンタサイクルでトナカイ牧場まで行ったりしました。海鮮丼も食べる事ができて、北海道気分を満喫できました。
・終わりに
自分はたまたま離職期間中であった為、3週間という長期滞在をする事ができたので運が良かったと感じます。もし時間が確保できるようであれば、豊富温泉での湯治を試してみる価値はあると思います。また、豊富温泉に似た泉質の温泉が全国各地に幾つかあるそうなので、長期滞在が難しい方は近場の温泉から試してみても良いかと思いました。