はばたけ「ミライノトウジ」
去る6月24日(土)~25日(日)の二日間、北海道余市郡赤井川村のキロロ温泉で行われた「日本温泉気候物理医学会第82回総会・学術集会」に行って参りました。
今回の全体テーマは「未来の温泉気候物理医学」。
北海道での開催ということもあり、「ミライノトウジ」を日々皆様にお届けしている豊富温泉にも出番を頂けることになったのです。
こちらは医師及び温泉に見地の深い専門家、研究者の方々などが数多く入会されている学会で、歴史も古く今回82回目の総会となります。
お声掛け頂いたのが昨年雪のふる前の頃でした。
その後スタッフ内で検討し、コンシェルジュ奥村と、相談員齋藤でお話をさせて頂くことにしました。
滅多にないことと二つ返事をしたものの、年が明け、じわりじわりと日にちが近づくにつれ、緊張感も上昇。
事前に提出すべきものもあり、でも、求められているものがなにかも今ひとつピンとこなくて、あたふた。
私たちのお世話係を全面的に引き受けて下さった西川浩司先生(社会福祉法人北海道社会事業協会 富良野病院)には、もうこれでもかというくらい本当にたくさんお世話になりました。
二人でそれぞれ話す内容と時間を分担し、パワーポイントでの発表スライド作成にもめっちゃ取組みました。おかげで私もパワポ使いが少しだけ上達したような、イヤ、そうでもないような…
開催1か月前は当日用プログラム集が届きましたが、温泉を活用した様々な研究発表が数多く掲載された中身を見て緊張感は更に高まる(ーー;)。
で、日々の事にも気を取られている内にその日を迎えました。
学会当日、会場には全国から数百名の方が集まられ、日頃の研究成果を発表されていました。
そして私たちのお話も多くの方が聞いて下さっていました。
また、温泉療法医の集中講義を申し込まれた方々にも、奥村より豊富温泉での湯治ガイダンスを時間をかけて聞いて頂きました。(身内ではありますが、とーっても良い講義でした)
参集された方々に、当事者・現場スタッフの生の声を聞いて頂けたことは本当に奇跡にも近いこととも言えます。
90年以上湯治を支えて来てくれた皆さんの力があって、ここまで来られたのだと思います。また貴重な時間を豊富の私たちに預けて下さった学会関係者の皆さんの勇気とご理解にも感謝しかありません。
学会HPには「温泉・気候・物理医学を通じ、国民の疾病治療・予防、健康保持・増進をはかるとともに、温泉・気候・物理医学とその両方の進歩と発展を目指しております」という言葉が掲げられています。
症状に悩み苦しみ、立ち止まってしまったままの方々にも、より生きやすい未来をもたらせてくれるような温泉の発展を願うばかりです。