豊富温泉ブログ スタッフがリレー形式で、温泉の日々をつづります。

アトピーフォーラムin豊富2018ありがとうございました。

ふれあいセンター

フォーラム終了から1ヶ月近く経ってしまいましたが、昨日で反省会・打ち上げとすべて終えましたのでAF2018実行委員長よりご報告とご挨拶をさせていただきます。

今年のフォーラムは2日間で延べ100人弱の方にご来場いただきました。多くの方にご参加いただき誠にありがとうございました。また、実行委員はじめ関係者の皆様にもご協力いただきありがとうございました。

アトピーフォーラムin豊富2018の様子は以下のリンク先のページにて動画配信中です。ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/toyotomionsen/videos/

今回は「あなたがあなたらしくあるために 私ができること。周りの人が出来ること。」という
テーマの元、自身の不調との向き合い方、周囲との関わり合いにフォーカスした内容でお送りしました。

<1日目>
湯治体験談を安倍雄太さん、武井美歩さんのお二人に
基調講演を稚内北星学園大学の加藤教授に「失敗は成長のチャンス」というテーマでお話しいただきました。

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安倍さんの体験談では、自身の湯治体験・移住経験から感じた豊富温泉の存在や価値、そしてハンデを持つお子さんのいる親御さんへのメッセージ、が特に印象的でした。
武井さんの体験談は、辛い経験から抜け出せたきっかけが症状の改善だけでなく「仲間ができたこと」「起こる出来事に意味を与える」など自身の考え方や物事の受け止め方によって良い方向へと変化したことを伝えてくれました。

加藤先生のお話では温泉スタッフとの話し合いの中で「自分のことを自分で話せるようになりたい」という自立を促す子育ての話から始まり、誰しもが失敗し成長するチャンスを持っていて、支え支えられる関係性の大切さを教えてくれました。

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座談会では実行委員の高木さん、保健師の山崎さんを加え、加藤先生の「あるがままの自分が受け入れられている安心感が自己肯定感を高める」「支え支えられる関係」などについて、それぞれの経験から更に深めた内容を語り合いました。

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<2日目>
東京大泉学園の藤澤重樹先生の講演「アトピーの心構え」をお話しいただきました。
講演の中では糖質制限やケトン体についてや普段の治療をどういった目的で行っているのかについてなどを具体的に解説していただきました。

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講演の後には「私ができること」「なりたい私」をテーマにグループディスカッションを行いました。今回は意見を出し合う際に「ソリューションフォーカストアプローチ」という手法を用いて行いました。
「ソリューションフォーカストアプローチ」とは問題を深く分析するかわりに、「どうなりたいか」「何を手に入れたいか」という未来イメージを創造する過程を先行させ、そこから目の前の具体的行動を変化させるように導くプロセスのこと言います。

アトピーで悩んでいる時は特に、いろんなことを試して頑張っているのにどうしてうまくいかないんだろうと「問題」や「原因」を追求することに力を注いで答えが出ずに先に進めないことが多いように思います。そんな問題解決思考から少し考え方を変えて「出来ていないことよりも出来ている部分にフォーカスする」「良いときのイメージを膨らめることで悪いイメージを脱する」ような感じです。

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残念ながらグループディスカッションには参加者が少なく、少数だっためスタッフや来賓の先生方に参加していただいたことでかえって様々な立場の人が参加する形となりより密な話ができたのではないかと思います。それぞれの立場で自身について考えてみる良い機会になったのではないかと思います。

フォーラム終了後に行ったアンケートでは多くの方に好意的な感想をいただきました。
本当にありがとうございました。

一方で正直なところ例年に比べ、全体的な参加者は少なく、実行員会で意図したテーマは抽象的な表現で皆さんに伝わりづらかった部分が多かったのかなと思います。

今後のテーマについては今後実行委員会でまた議論していきたいと思います。

 

 

※ここからは、あくまで個人としての考えであることをご理解いただいた上でお読みいただければと思います。

豊富温泉の良さは温泉の泉質より何より
「他者との関係性によって自身が成長できる場所であること」だと私は思っています。

しかし、症状が辛い時一番に求めているのは「今つらい状況を一刻も抜け出したい」ということなのは確かです。

ただ、慢性疾患である以上「完全に症状が出なくなる」というのはなかなか厳しいように思います。

「症状さえ悪くならなければ精神的に落ちることはない」

それはもちろんそうでしょう。症状が出ないに越したことはない。でも、症状が悪化するたびに一喜一憂していては先に勧めません。

アトピーの原因がストレスですと医者に言われて「アトピーであることがストレスなんだからどうしようもない」と思うこともあるでしょう。

しかし、自身の精神的な不調ってアトピーの悪化と関係ないんでしょうか?
調子の悪い時はどうしても目に見える皮膚の症状に意識が行きがちです。

でも、実は自身の考え方や気の持ちようで症状がすごく楽になることってあるんじゃない?

自身の考え方について見直してみることや、人との関わり合いの中で生まれる安心感や癒やしが体に与える影響って大きいんじゃない?

と思うのです。

自分自身の心のことって意外と軽視してしまいがちなのかな、と。

普通だと思っているだけで、実は固執して凝り固まっているところってあるのかもしれません。

そんなこを吐き出してもらえればと思っていたのですが告知不足、説明不足、補足不足で思いはなかなか届きませんでした。

でも方向性は間違っていないのかなと思います。

「考え方の転換」「患者としての成長」こそがアトピーの人にとっての幸せにつながっているのはないかな、と。

そんなことを今回のフォーラムでは自分自身、学びまた一つ成長させていただきました。

結局自分語りになってしまいましたが。

ご参加いただいた皆様、最後までお読みいただいた皆様ありがとうございました。

 

アトピーフォーラムin豊富2018実行委員長 尾崎 滋

 

 

 

 

書いた人
ふれあいセンター 尾崎

ふれあいセンターの管理担当をしています。尾崎です。静岡出身でアトピーの湯治をきっかけに豊富町に移住しました!よろしくお願いします!

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