歩育、木育
歩育(ほいく)、木育(もくいく)。
数年前からよく聞くようになりましたね。子どもに対して使われることが多いですが、学ぶこころを忘れない限り、歩いて育ち、木で育ちます。
先日、どちらも体験できる幸運に恵まれました。
歩育
豊富町でフットパスを活用するプロジェクトチームに参加させていただいております私は、先進地視察で西興部村に行かせていただきました。「第20回全道フットパスの集い」があったのです。
書きたいことを全部書くと、ものすごい長文になってしまいそうなのでひとつだけにしておきます。
気の利くガイドさんがいると歩くのが楽しい!ということです。
フットパスは単に健康のために歩くというよりも、地域のことを知るとか、自然を感じるとか、交流するとか、そっちのほうに主眼を置いているので(活動、参加も健康の要素ではありますが)、ガイドさんの案内で楽しさも変わってくるなと思います。
花や生き物の説明等、専門性を持ったガイドもそうなんですが、熱意というかおもてなしというか、迎える側の立ち居振る舞いはとても重要ですね。
参考にさせていただくことがたくさんありました。
地元の方で構成される実行委員の中に、地域おこし協力隊の方が入っていらっしゃって、地元の方の視点、外から移ってきた人の視点、参加者という他地域からの視点と、多様な見方ができるのがこの集いの魅力だったように思います。
協力隊の方は若い男の方で、八面六臂の活躍でした。
写真はオオウバユリ。
立ち枯れています。花を咲かせ一生を終えるのですが、この枯れた花の中に種がたくさんあってはじけます。
周りには子株が既に育っていて、10年くらいかけてここまで成長するのだそうです。
他にも見所はたくさんあるのですが、ぜひ一度行かれて直接見てみてください。
豊富町からは3時間ちょっとですから、(北海道感覚では)近いですよ。
木育
旅先での体験というのは、非常に素敵ですね。
馬に乗る体験、かまくらを作る体験等々。
一生忘れない体験になり得ます。
今回体験したのはマイ箸作り。
一度竹で作ったことはありますが、今回はオークを使いました。
箸作りの良いところは、簡単であること、持ち帰って日常的に使えることだと思います。
毎日使うものとなると、やはり真剣に作りますし、使うたびに愛着も増えますし、ああ、これ西興部で作ったっけなと、使うたびに思い出すでしょう。
私のような忘れっぽい人間でも忘れようがありません。
1時間ほどで「よ」っちゃん印の箸が完成。
クルミの実を茶こし紙に入れて叩き割り、にじみ出た油を塗ってつやを出しています。
満足の出来です。
体験会場は村の施設である「木夢(こむ)」です。
ここには大きな木のボールプールがあり、ちょっと空いた時間にお昼寝をさせていただきました。
箸づくりを教えてくださった藤木さんの木工作品も展示しています。
ちょっと離れたところにある道の駅には、大きな木のオルゴールがあって、30分毎に素敵な音楽を奏でてくれます。
本当に木は良いですね。
西興部の主産業は酪農で、林業で生計を立てている方はほとんどいらっしゃらないそうですが、うまく木を使っているなと思います。
たくさんの気づきがあった視察でした。
北海道は道が広いし雄大だし、フットパスには最高の土地が多くあると思います。
豊富町のフットパスも有効に使いたいですね。
歩きたいという方はコンシェルジュデスクに相談してみてください。
私も楽しいガイドができるように、ちょっと草木や生き物の勉強をしてみようと思います。