豊富温泉ブログ スタッフがリレー形式で、温泉の日々をつづります。

温泉管理施設見学~泉質は実はどこも同じ?!~

ゲスト

こんにちは(*´▽`*)!

12日から豊富温泉でインターンをやらせていただいる、北海道大学2年生の秦玉瑩(しん たまえ)です!

わたしは大学という狭いコミュニティーのなか、かかわる人がいつも限られていて、どこかで今の状態を不満に思っていました。

そこで今回の就業体験の内容は、地域の方々とかかわったり、一緒に何かのイベントを準備したりすることがおおく、私にはとても魅力的に感じました。

なので今回の機会を介して、いろんな方々とお話したり、かかわったりできたらいいなって思っています(^-^;!!

もう一人インターン生の太田裕佑(おおた ゆうすけ)と二人で1週間豊富町の方々にお世話になりますので
これからしばらくよろしくお願いします(*”▽”)!!

ではでは、早速豊富町の温泉管理施設について紹介させていただきたいと思います!

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皆さんが知っているように、温泉が湧き出るところには必ず鉱山があります。

豊富温泉にも、豊富鉱山という鉱山があり、その鉱山を管理しているのが、実は豊富町の商工観光課なんです。

そこで、今回は商工観光課鉱山保安係 主任技師の阿部さんに豊富温泉についてお話を聞くことができました!!
(上の写真の真ん中に写っているのが阿部さんです)

<温泉の泉質は実はどこでも同じだった?!>

温泉が湧き出るところは坑井(こうせい)と呼ばれていて、要するに井戸のようなものです。

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(これがR-1Aという名前の坑井です)

今、豊富温泉で提供されている温泉水は主に4つの坑井から来ているもので、そのうちの3つを混ぜて、ふれあいセンター、温泉閣、川島旅館に提供しています。

つまりこの3か所の温泉の成分は実は全く同じものだったんです(゚Д゚;)!!

驚きですよね!!わたしは最初それを聞いたときほんとにびっくりしました(笑)

なんで三つの坑井を混ぜているのかというと、アトピーや乾癬の治療にいいとされている黄色い油はそのうちの一つから一番多く出ているのです。

湯治に来られた方々にできるだけ同じ泉質の温泉を提供できるように三つの坑井から湧き出た温泉を混ぜているのです!(^^)!
そしてこの混合作業を行っているのが鉱山保安係の方々だったんですね(*’▽’)

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(いろいろ説明してくださっている阿部さんです)

四つ目の坑井から湧き出た温泉は、ホテル豊富に提供されていて、ホテ豊の温泉に入ったことがある方々は知っているかもしれませんが、他とはちょっと違うんです!

ふれセンの油は褐色なのに対して、ホテ豊の油はちょっと黒っぽいそうです。

わたしはホテ豊に入ったことがなかったので初めて知りました(笑)
今度入ってみようかな~と思いましたね!

油こそは違っているものの、ホテ豊の温泉水の泉質とふれセンの泉質を調査したところ、ほとんど一緒だったんですって!!

それに加えてこの四か所目の坑井から湧き出る量が少し足りなくなっているので、ふれセンなどで提供されている温泉水を少し混ぜているらしいですよ!

だから豊富温泉で温泉を提供している四か所は実は同じ泉質で、ほとんど変わらないそうです!

勉強になりますね~(#^.^#)

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(温泉が通っている配管のところでは雪が解けているのわかりますか?)

 

<温泉はどういう風に供給されているのかな(?_?)>

湧き出た温泉水はどういう風に浴槽に届けられていたのか気になったことがある方はいませんか??

わたしはただ単に湧き出た水がパイプを通って各施設の届けられていたのだと思いました。

実は、そんなに単純じゃなかったんです(@_@)!
意外と複雑なんですよ!

わたしたち湯治客が一番身近に接している温泉水は、実は鉱山から出るガスの副産物なんです。

だから坑井から基本的に温泉水とガスが混ざった状態で出てくるんですね!

その水とガスの混合物をまず最初のセパレータータンクというタンクにためて、そこからガスだけを取り出してドレンタンクというタンクに入れるんですよ。

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(これがセパレータータンクとドレンタンクです)

ガスはもちろんいろんな宿に暖房設備として使われていて、副産物としての温泉水は下の写真にある青いタンクにためられて、私たちに供給されているんですよね~
(上の写真にある奥の青いものです)

青いタンクの下に三つの枝分かれがあって、そこから川島旅館や温泉閣、ふれセンにそれぞれ温泉を送っているのです( ・´ー・`)ドヤ

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(ここで枝分かれして各施設に送られているんです!!)

油はというと、青いタンクの横に小さい水槽みたいのがあって、グリーストラップという名前で、油はそこにためられるんですよね。

油は一回グリーストラップで抽出しているのですが、もちろん抽出しきれなかったものもあって、それは温泉水を送っていいるパイプのラインにどうしても溜まってしまうのです(*_*)

それを「スケール」というんです。下の写真の黄色いところがスケールですね!

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管の中の黄色いのがスケールですよ!)

イメージでいうと、人間の血管に血栓がいっぱいできて、動脈硬化になった感じです。

人間の血管に血栓がたまると血流が悪くなるのと同じように、パイプにスケールがたまると温泉水の流れが悪くなってしまうので、定期的にパイプの掃除や取り換えも必要になってくるんですよね。

こうしてみてみると、私たちが恩恵を受けている温泉は、実はとても複雑な仕組みになっていて、それを維持するのも結構大変なんですよね(´Д`)

鉱山保安係の方々はもちろん、ふれセンなど各施設ののスタッフにも本当に感謝しなければいけませんね(*^_^*)

 

今まで温泉やその送られ方を紹介してきましたが、これら豊富鉱山に関するものはぜ~んぶ、豊富町が管理しているんです!!

これは全国的に見てもとても珍しいことで、こういう自然資源は日本ではたいていは企業が管理しているらしいですが、2011年から、豊富町が運営することになりました。

その変更に伴って、ガスの供給がループ化したのです!下の地図のピンク色の線がループ化したものです
安心してください、湯の花荘(旧湯快宿)やスキー場ロッジにも届いてますよ!(笑)
青い線で描きましたー

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なんでループ化したのかというと、もともとはループじゃなくて、ただの線状の供給管でしたが、それだと末端に届くガスが少なくなってガスの届き具合にムラがあったのです。

そこでループ化することにより、全体に一定のガスを供給することができるようになりました。

そのうえ、もしどこかで故障した場合一か所がだめになったら、その末端のすべての施設のガスが届かなくなってっしまうのですが、ループ化することで反対側からガスを供給することもできるようになったので、どこかダメになっても、影響を受けるところが少なくなりました。

とてもいいことですよね(#^^#)!!
豊富町ほんとにすごいです!!

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(ふれセンの横にあるかがり火が豊富鉱山から出てるガスを使っているんです!)

 

阿部さんのお話を聞いて、一つの温泉を運営するのにはたくさんの方々がかかわっていて、その方々の力があってこそ、私たちはこんなにも恩恵を受けていることを知りました。
本当にありがとうございましたヾ(@⌒ー⌒@)ノ!!!
これからもよろしくお願いします!!

今回の見学では、阿部さんにはここに書ききれないぐらいた~くさんのことを教わりました!!
もっといろんなお話を聞きたい方は直接阿部さんを訪ねてみてください( *´艸`)
きっと喜んで歓迎してくれますよ!!

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(この小屋が温泉管理室です。阿部さんはここにいると思われます)

ではでは、温泉についていろいろ知れて、最後に豊富町がすごいっていうことも知ることができたところで、今回の温泉管理施設見学ブログを終えたいと思います!

ここまで読んでいただいた方々、ありがとうございました☆彡!!!

これからも少しずつ記事をアップしていきますので、温かく見守ってあげてください(*‘ω‘ *)!!

インターン生の秦でした~!!

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不定期でスペシャルゲストに登場して頂きます。

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