オオヒシクイのねぐら入り
こんにちは!
先週の4/22に、サロベツ原野で「オオヒシクイ」のねぐら入りを観察してきました。
オオヒシクイとはガンの一種の渡り鳥で、国の天然記念物に指定されています。昔はヒシの実を食べたことからこう呼ばれています。体長は約85cm。ガンの仲間の中で一番大きな鳥で、羽を広げると1m60cmほどになります。くちばしの先がオレンジ色になっているのが特徴です。ロシアのカムチャッカ半島が繁殖地で、冬季は新潟県の福島潟などで越冬します。サロベツ原野は、このオオヒシクイの渡りの国内最大の経由地で、毎年春と秋に、何千羽というオオヒシクイを観察する事ができます。
(参考:オオヒシクイについて http://www.htb.co.jp/shizen/archives_081206.html)
今は、オオヒシクイがサロベツ原野に来る春の渡りの時期。
本州で越冬したオオヒシクイが、繁殖地であるカムチャッカ半島に渡る途中で立ち寄ります。
日中は、町内のあちこちにある牧草地などでえさをついばんでいるオオヒシクイ達が、日暮れになると、一斉にねぐらのペンケ沼に帰ります。
これを観察しようという事で、仲間と行って来ました。
観察ポイントは、以前湿原センターがあった旧原生花園跡地で、「サロベツ原生花園」という名前のバス停がある場所。湿原センターよりも、少し稚咲内海岸寄りです。日没よりも少し早い時刻に到着。道路脇に車を停め、オオヒシクイがねぐらに帰ってくるのを待ちます。
すると・・・やって来ました!
地平線の向こうから、煙がたなびくように、オオヒシクイが次から次へとやってきました。その数に圧倒されます。
V字編隊を組んで、空を飛んでいきます。
広大なサロベツ原野の中、オオヒシクイの群れが空を埋め尽くして飛んでいく姿は、壮観です!
これからオオヒシクイは北に渡っていく時期で、あと少ししたらサロベツでは見られなくなります。
今ならまだ間に合うと思いますので、ご興味のある方はぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか?
春のサロベツも面白いですよ~