がんばれ宗谷本線
先月末頃から館内に貼られている一枚のポスターがあります。
芸術的なセンスが乏しい私でも「なんだかステキ」と思えるポスターです。
「勝手に宗谷本線応援プロジェクト」「最北の鉄路をみんなで応援しよう」等々、書かれているひとことひとことに宗谷本線を何とかしたいという熱い想いも伝わってきます。
よくよく見れば一枚一枚が独立した写真。そしてこれらの写真は、全国の皆さんから寄せられた宗谷本線にゆかりのある写真たちなのだそうです。
多数の写真を組み合わせて作る「モザイクアート」という手法。どうやったらバラバラな一枚一枚をちゃんとひとつの画にまとめられるのでしょうね(+o+)
企画の詳細やもっときれいな画像等は「天北線上音威子府(てんぽくせんかみおといねっぷ)機関支区鉄道倶楽部」さんのfacebook等に掲載されていますので、ご覧になってみて下さい。
わが豊富駅も含まれる宗谷本線は稚内から旭川までの路線で、札幌から豊富に向かう鉄路の要です。
乗継なしで札幌までの往復には欠かせない存在ですが、つい先ごろ(3月4日)のJR北海道ダイヤ改正で、直通は上り下り共に1本ずつとなり、後の2本は旭川で乗り換えしなければいけなくなりました。
また、時刻も変更になってしまったことで、乗継バス等接続が今までより不便になってしまった部分もあります。
今回の改正では、宗谷本線だけでなく他の路線でも減便や接続が悪くなることでの新たな不便さが生じたり、利用者が少ないということで廃止となった駅もいくつもあります。
お隣幌延町では、町内に「秘境駅」が6つもあるということで、何とかそこを守りながら新たな観光資源にしようと力を入れ始めています。
(「ぽっぽろ愛好会」さんのFacebookに色々とご紹介されています。こちらもぜひご覧になってみてください)
豊富町と稚内市も幌延町と一緒になって何かできないか、知恵を出し合う機会がつい先ごろから始まりました。
かつては汽車(北海道民あるあるの一つですね。でもいまどきは「JR」という人が増えたのかな)通学していた私。就職してからも仕事に遊びにほとんど汽車を利用していました。。
今は、時間やコスト面等で特急はぼろ号を利用することも多くなってしまい、あまり胸を張って言える立場ではなくなりましたが、単純にバスがあるから鉄路は無くなっても良いということではありません。
雪国の鉄路は維持管理に大きな経費がかかることは素人の私でも想像できます。乗る人が少なければ、100円の利益を得るために数千円の経費が掛かると言われれば、声も小さく(ましてや今はすっかり利用ご無沙汰なのでなおさら)なりますが、それだけでは図れないたくさんの意義があると思うのです(明確に伝えられないのにこんなことを書いてしまって…ごめんなさい)。
ものすごく儲けにはならないけど必要なこともあると思うのです。
今は時間を優先するため車を利用することに気持ちが向いてしまっていますが、本当は汽車の窓から眺める景色も好きでした。
寝不足等体調によっては稀に車酔いする私も、汽車で酔った記憶はありません。(どこかでお酒も…という声が聞こえてきそうな)
湯治で来られる方々にも、廃線や廃駅の心配をされている今日この頃。
細々でも知恵と工夫で宗谷本線、道北地方の鉄路がどこまでも続いてほしい。ポスターがそんな気持ちを湧き立たせてくれました。