宗谷のエゾシカめぐり旅
道内の多くの場所では、牛と同じくらい身近になってしまったエゾシカ。
冬の間は夕暮れから夜間にかけての夜道はスリップや吹き溜まりに要注意でしたが、これからは鹿との遭遇が一番のドキドキです。
どんどん増えたのは人の都合で様々やったことが影響しているのでしょうが、被害を抑えなおかつ有効活用(これも人の都合よい考えではありますが)の取り組みが始まっています。
ジビエ料理というと私達でもまだなじみの薄い言い方になりますが、鹿肉料理は少しずつ耳馴れてきた感じです。
それでも普段の食卓に上ることは(わが家庭では)まずないので、自分で作れる自信もありません。
そんな時こそ、まずはプロが作った美味しいシカ肉料理を味わう。
旅する人々だけでなく、地元の私達ももっとなじむことで地産地消が進んでいけるのですよね。
「でも、どこで食べられるの?」という方に是非見て頂きたいのが、この冊子。
宗谷総合振興局さんが今年2月に発行したばかりのミニガイドブックです。
ページをめくるとすぐに、ニュー温泉閣ホテルの女将さんの笑顔と温泉閣で食べられる「すき焼き風もみじ鍋」がどーんと載っています。
次は老舗ホテの一つ、稚内サンホテルさんの「エゾシカのシチュー・リンゴのコンポート添え」。
その後も、利尻富士町の地酒居酒屋(個人的に興味津々)月さんの「エゾシカ肉のしゃぶしゃぶ」、稚内市COFFEE&SHOPめぐり逢いさんの「ベニソンカレー」、ANAクラウンプラザホテル稚内の「鹿すね肉のブレゼ、ガラムマサラの香り」(写真が無ければ私はどんなお料理なのか想像すらつかないけれど…)と続きます。
最初に見た時、こんなに食べられるお店があったんだなーというのが一番の発見でした。
豊富町では早くから地元の方が「サロベツベニソン」という会社を立ち上げて、鹿肉を取り扱っています。
そこでは飼育、鹿肉を食材で使えるまでの処理や加工、そして缶詰などの商品も手掛けています。
そしてふれあいセンター食堂「味彩」でも、鹿肉ジンギスカンが食べられますよ!
ガイドブックの後半には、シカ肉以外の宗谷で採れるご当地食材メニューも載っています。
稚内・うろこ亭の宗谷牛ハンバーグ、猿払のホタテカレー、枝幸のかにかき揚げそばなどなど…
また、新築リニューアルオープン目指して工事に余念がない川島旅館さんや、稚内市の老舗お菓子屋さん「小鹿」さん、宗谷岬で「宗谷牛」を育てている(株)宗谷岬牧場の阿部社長さん、わっかない勇知いも研究会・菊池副会長さん、猿払村漁協の木村専務理事さんなどもご紹介されています。
冊子はコンシェルジュデスクにありますので、ぜひお手に取って、じっくり鹿肉を食べるための準備にご活用ください。