アトピーフォーラムin豊富のふりかえり⑦
2016実行委員長として、フォーラムご案内の先陣と、振り返りのしめを担当させて頂けることを光栄に思いながら、原稿を書いています。
2日目定住支援センターでの閉会あいさつでも少しお話させて頂きましたが、今回は大きな試みが二つありました。
第1に湯治ツアーと切り離し、時期を早めて2日間日程とし、一日は丸ごとワークショップ(WS)を行うこと。
第2に基調講演会場を温泉ではなく市街地で行い、当事者だけでなく住民の参加も視野に入れた開催としたことです。
毎年好評の湯治体験談を削り、事前申し込みも取らず、しかも初日は語り合うことに明け暮れるというプログラム。
私もそうですが、体験や知識は色々聞きたいけれど、自分のことを話すのは苦手意識が先に出る方が多いかもしれません。
そして「アトピーフォーラム」と銘打っている講演会に、どれだけアトピーではない方が関心を持ってくださるか。
せっかく東京から医師二名と応援スタッフも駆けつけてくれるのに淋しい限りとなってしまったら…という思いが最初の頃は浮かんでいました。
また、毎年一番イベントやお客様の多い時期の開催で、自分も含め実行委員たちの体がもつだろうか…という不安もありました。
でも、年明けから月に一度のミーティングを重ねていく中で、きっと大丈夫と思えるようになり、会議を重ねるごとに強くなる実行委員皆のフォーラムへの思いと姿勢が、不安を取り除いてくれました。
そして、直前の頃には台風で飛行機が飛ばず遠方の方々が来られなかったらどうしようかな、という心配だけになっていました。
体力的な限界は自身も含め皆あったでしょうが、合間に学習会やプレWSも行い、時にははっぱをかけ、時にはカバーし合って当日を迎え、そして無事に終えることができました。
各メンバーの振り返りでも書かれていたように、WSは参加者の皆さんがそれぞれの言葉で気持ちを伝えて下さったので、日頃ゆっくり聞けないことを私たちも聞かせて頂けました。
定住支援センターではアトピーではない方々にも数多く足を運んで頂けました。
続く学習会&交流会も、お部屋でゆっくりしたい時間帯にもかかわらず、多くの方が参加して下さいました。
WS参加者アンケートでは、多くの方が参加して良かったと書いて下さいました。
定住支援センター参加者アンケートには、「アトピーの方々の思いを知ることができた」「アトピーのあるなしに関わらず、語り合うことが大切だと思えた」等の感想が書かれていました。
2日間の日程中、各会場に来て下さった参加者の皆さん。
クリニックを休んで時間を作って早入りして下さった上出先生。
他のお誘いを蹴って2か月連続で東京から駆けつけて下さった藤澤先生。
仕事を調整して飛んできて、当日もフルに動いてくれた東京スタッフ。
旅費も出せないのに、来てみませんか?のお誘いにこたえて下さった方々。
2日目の基調講演からWS発表も含め、最後まで一緒に聞いて下さった町長や役場関係者の方々。
少々無理なお願いだったかもしれないのに、共催という形で企画を進めてくれた保健センターの皆さん。
貴重な休みになるはずの2日間とも手伝ってくれた栗さん。
いつも無理を言って学習会会場を貸して下さっているホテとよさん。
私たちの想いをやわらかく伝えるポスターを作ってくれたあすみさん。
そのチラシでご自身の患者さんに案内のご協力をして下さった医師の方々。
そして、何より頼りない委員長を支え、無謀とも言える試みを良い形で終えられるまで踏ん張ってくれた実行委員の皆さん。
まだまだ書き足りないくらい多くの方の力とつながりがあって開催できた今年のアトピーフォーラムでした。
上出先生の講演にもありましたように「以心伝心」だけでは伝わらない気持ちもあるから、この場を借りて改めて皆さんにお礼を伝えさせて下さい。
本当に本当にありがとうございました。<(_ _)>
新たなつながりもでき、すでに来年に向けた動きも始まりつつあります。
どんなフォーラムになるかはまだまだわかりませんが、今年の良かったことを大事にし、反省点も踏まえ、きっと良いものにできる予感がします。
どうぞ皆さま、今から来年をお楽しみに~(^_-)-☆
(疲労も吹き飛ぶ癒され画像~撮影場所:豊富保育園)