なぜ、今『地方』なのか?
こんにちは。岸です。
突然ですが、今日はちょっと専門的なお話を。
今、地方の取り組みや様々な活性化策が展開され、一部では『地方の時代』と言われるほど、各地方の活動が注目されていますよね。
各地方でNPO法人や任意団体、最近ではLLPといった有限責任事業組合等を形成し、独自の展開をしている事が多いかと思います。
そして、なぜいま『地方』なのか?という命題に対して、個人的に考えてみると
①地方独自のオリジナリティに価値を見いだせている。(豊富でいうと酪農や日本ではここにしかない独特の泉質を持った温泉、自然等の観光資源と一次産業の二枚看板)
②誰にでも自分の地元に対する郷土愛や帰属意識があるため、地域活動に力が入っている。(自分が生まれ育った地域が少しでも発展して欲しいという意識はほとんどの人にあるのではないでしょうか?ふるさと納税政策もその一環だと思います。)
③時代が変化し、複雑な社会構造になってきたからこそシンプルなものを求めるニーズが強まった。(これは個人的見解です。まったく関係ないのですが、任天堂という会社がありますよね?あの『マリオ』で有名な会社なのですが、この会社の設計思想と顧客様に対する配慮はものすごいものがあります。誰にでもわかりやすくシンプルな設計と親しみやすさがあって、普段ゲームをやらない人を多く引き込む事に成功していますよね。複雑で難解なものよりも、シンプルでわかりやすいものが支持される傾向が強まっている気がします。)
④地方の方が改革スピードが速い。(地方の圧倒的な優位性はここにあると思います。意思決定から新サービス・新システム実装までのスピードはおそらく、規模が小さいところの方が圧倒的に動きやすく、実験的なデータを集めやすいと思われます。)
⑤地方は横のつながりが強く、人のつながりが強い。(都会だと、隣に誰が住んでいるか分からない等の人との関係が疎遠になることもあるかもしれませんが、地方は人のつながりが強くなる傾向があり、相互に助け合う温かみがあります。社会的孤立を阻止する事や、自殺を防止するためにはやはり社会的なつながりが必要であり、今の時代に最も必要とされている事だと思われます。)
⑥地方にも優秀な人材はたくさんいる。(確かに情報と人材は中央に集まりやすいと思いますが、ただ目立たないだけで地方にも多くの優秀な人材がいます。インフラが整えられた結果、情報のタイムラグは以前と比べて差がなくなりました。その結果、敢えて地方で事業を起こす事も選択肢として成立するようになったと思います。また、上記でも述べましたが地元に対する帰属意識が強い人は、地元を盛り上げるべく地元に残る人もたくさんいるのです。)
⑦癒しと温かみがある地方が再評価されはじめた。(地方に来る理由は人それぞれだと思いますが、自然を満喫したり、温泉にゆっくり浸かったりと癒しを求めて来られる方が多いように感じております。)
⑧地方が財政的に危機的状況だからこそ、独創的なアイディアが生まれてきた。(個人的見解ですが財政が厳しくなったが故に、知恵を絞る動きが出てきたのではないかと分析しています。)
⑨地方で行われる様々なイベントや行事は地域密着型で人との距離が近い。(私もブログでも直接でもなんでもいいので要望を下さいと訴えているのも、お客様との距離を近付けたいという想いと、望まれているサービスを把握し、お客様のニーズとこちらの思惑に乖離がないようにしたいと考えているからです。)
⑩地方でしかできない特殊性・独自性がある。(全て同じ条件というわけにはいかず、それぞれの地域には、文化・交通事情・人材・資源が異なります。だからこそ、地方の特色が出やすいというメリットがあると思います。)
と、こう考えてみると地方は地方独自の武器をたくさん持っていると思うのです。
私もこうしてブログを書いたり、デスクに立っていると反響がありますし、それはとても有難い事でとても刺激を受けています。
この日本の最北の温泉郷『とよとみ温泉』に、全国各地からわざわざ出向いてきてくれる方が多くいますし、熱い想いをぶつけてくれる方もいます。
その交流ややり取りが、新しいアイディアや新サービス発案の源になっているということは再三言ってる通りです。
だから、私は人のつながりに徹底的に拘っているのかもしれません。
価値があると認めてもらわなければ、高い旅費をだしてまで来てもらえませんし、来る・来ないを選択するのはお客様です。
だからこそ、多くの人にこの『とよとみ温泉』を知って頂いて、ひとつの選択肢としてこの温泉が選ばれるよう任期まで活動しようと思っております。
まだ温存しているアイディアはありますが、それはそのうちに!
ちょっと堅すぎましたかね・・・(苦笑) かなりか・・・(笑) 岸でした。