豊富温泉を改めて知る・・・
こんにちは、コンシェルジュデスク片桐です。
四連休も終わりましたね、全国的にこの四連休は各地観光客でにぎわったところも多かったようでふれあいセンターも同様たくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました。
今回はそんな豊富温泉について改めてお話ししようと思います。(きもーち、字多めの文長めですっ)
ここ豊富温泉はご存じの方も多いように世界的にも珍しい油分を含む泉質でアトピー性皮膚炎や乾癬などといった皮膚疾患の改善に効果があることでも有名な温泉です。
日々の入浴としてご利用いただいている方、湯治や観光などで訪れてくださっている方、まだ機会のない方、検討中の方、様々とは思いますが豊富温泉の素晴らしさを改めて考えていきたいと思います。
環境の良さや人の温かさはもちろんありますが今回は泉質や成分に着目してお話したいと思います。
コンシェルジュデスクでお客様と接して皮膚の改善を目の当たりにしながらよく思うことが、結局豊富温泉の何が皮膚疾患の改善に効果があるのだろうと。油?塩分?
豊富温泉の泉質はナトリウム塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)、井戸から石油や天然ガスとともに湧出しているため油分を含んでおります。また舐めるとしょっぱく塩分濃度は海水の三分の一ほどです。人間の体液とほぼ同様の塩化ナトリウム水溶液である生理食塩水の塩分濃度に比較的近く傷口にしみにくと考えられます。(ただ私もそうですが深い傷や表面の皮膚がえぐれているような場合はとてつもなくしみます。)
塩分の効果としては入浴で肌に付着した塩分は皮膚の表面に薄い膜を作り水分の蒸発を防いでくれる効果があります。また塩分には殺菌の効果もあるので傷口に付着した細菌をやっつけ回復を早めてくれます。また保温効果もあるのでアトピー性皮膚炎にも密接にかかわってくる自律神経の乱れを整える効果もあるようです。
また油分については油の中に含まれるタールが関係しているようです。石油、タール、なんて聞くとカラダには悪いもののように思えるこの成分が皮膚疾患の改善に一役買っている様なのです。石油に含まれているタールが抗炎症作用を発揮しているようなんですが!医学的に解明されていない部分が多く今後さらに研究が進みもっとより良いお風呂の入り方、油のつけ方など分かってくるといいなと思う次第です。
また豊富温泉の浸透圧は高張性(10グラム以上の食塩を1リットルの水に溶かした食塩水に相当する)であり簡単に言うと体の細胞液より濃いもので(まだ難しい・・・)さらに簡単にいうと「濃い温泉」なんです。温泉の成分が皮膚に吸収されやすく短時間の入浴でも温泉の効果を感じることが出来るのです。その反面、湯あたりを起こしやすくもあります。なので長湯は禁物です。
さらに豊富温泉にはメタホウ酸やメタケイ酸といった消毒・殺菌効果、保湿効果に優れた成分を豊富に含んでおり・・・と、さらに掘り下げていくとまだまだこの豊富温泉の良い部分はたくさんあるのですが、なんせ私側の勉強不足でこれ以上多くを語ることが出来ませんっ。そして文章も長くなってきたのでとりあえず今回はここまでとします!すみません。また温泉の成分については勉強し次第お話しさせてください。
今日もまたこの豊富温泉が一人でも多くの方の癒しとなりますように・・・。
それでは今回はこの辺で。