ふれあいセンターで働く人たち(湯守のお仕事編)
こんにちは。コンシェルジュデスク 佐々木です。
ふれあいセンターで働く人たちの紹介、3回目です。(今回で最終回)
1回目、2回目をまだお読み出ない方は良かったらこちらも読んでみてください♡
では、本題を。
今日はふれあいセンターの普段は見ることができない裏側を
ご紹介します。
豊富温泉は、井戸から汲み上げるとだいたい30度前後くらい
というのはご存じでしょうか?
そのままではひんやりとしていますので、
お風呂場に提供するためには加温する必要があります。
ふれあいセンターでは、ボイラーで蒸気を作り温泉を温めています。
今日のブログでご紹介するのは、そのボイラーのお話になります。
とある休館日に、ボイラースタッフのお仕事の様子を見学させてもらいました。
これがボイラー室です。
この空間に入るだけで温かいです。夏は暑そう。
ボイラーと書いてあるのが、その通りボイラーです。
天然ガスで燃やす装置と、重油で燃やす装置と2種類あります。
そしてとても見えにくいかと思うのですが、
写真右側に「温泉加熱槽」という文字が見えますか?
ひんやりとした源泉はこの「温泉加熱槽」の中に入ってきます。
そして、ボイラーで温めてできた蒸気で
この源泉を温めていきます。
で、今日はその加熱槽の装置の一部分である「サイレンサー」という部品の
交換日なんだそう。
これがサイレンサーという部品です。2つ置いてあります。↓↓
大きさが多少イメージしやすくなるかと空き缶を隣に置いてみました。
1つがなんと20㎏もあるんだそうです!重たい!
ボイラーで作られた蒸気がこのサイレンサーの筒状のところを通り、丸いところから出て
加熱槽にある源泉を温めます。
これは、使用後のサイレンサー。
なんだかドロドロとしたものがついているのは、
豊富温泉が油をたっぷり含んでいる泉質だから
ドロドロ~っと油がついているんですね。
この油が蒸気を出す細い通路を詰まらせてしまうから
その前に定期的に交換をする必要があるんだそう。
それが今のお湯の泉質だと2か月に1回は必要。
もっと油分が多い泉質になればまた頻度は変わるそう。
自然のものだから、長い年月、使用する井戸によっても
泉質が微妙に変化していたり、違ったりしているのですね。
このサイレンサーって1つ20㎏もあるので、
これをこうやって力持ちな男性スタッフさん2人で
作業するわけです。
1人は加熱槽に入って作業を、もう一人は古いサイレンサーを受け取り
新しいサイレンサーを渡すなど外側の作業を、
というチームプレーです。
加熱槽の中に一人が入っているのが見えますか??
梯子を上っている後ろ姿の男性の奥の方に、お顔が見えていますね。
加熱槽の中は、作業をするためお湯は抜いてありますが
油まみれでドロドロです。
これが加熱槽の中↓↓
こうやって狭い空間で作業をします。
古いサイレンサーを外し、新しいサイレンサーを取り付ける…
ものすごーく大雑把に言うとそういう作業と思います。
この加熱槽は60℃もあることも。
その中での作業はとても大変なんだ、と話されていました。
高い場所で天井との距離も近く、狭い場所での高温作業。
危険が伴うお仕事ですね。
今は定休日を設けさせて頂いていて、お休みの時に作業ができているので
加熱槽の温度が下がってきている中でまだ作業ができていますが、
以前は定休日がなく、営業終了後でかつ翌朝の準備に間に合うよう
夜間に作業を行っていたそうで
熱い中に入らざるを得ないため、
下手したら命の危険だってある作業だったのかも…。
私はコンシェルスタッフですが、プライベートでは温泉を利用することも
あるので、お客様の立場で考えると、
定休日があることはマイナスなことだと思えますが
スタッフ側の立場で考えると、長く温泉を維持していくためには
やはりどうしても定休日は必要なのだなぁ、と思ってしまいました。
定休日には営業時間には触れない場所や大掛かりな作業等、
メンテナンスを行っているのですね。
使用した工具もこんな感じにドロドロです。
こちらのお二人が、作業したボイラースタッフさんです。
お湯の番人、カッコイイですね~(*^-^*)
このように油まみれになります。
特に、加熱槽に入るとこんなに油が…
ちなみに、このウェアはカッパの類のようですが、
サイレンサー交換を1回したら、もう使えなくなるそうです。
それほどの油の威力、すごいですね、豊富温泉♨
今日は豊富温泉の裏側をお伝えしました。
ボイラースタッフさんは接客業もしていますので
見かけたら声をかけてみてくださいね。
ボイラースタッフさん一同も他スタッフと同様、
一年中、温かい癒しの温泉を用意して、
皆様のお越しをお待ちしておりますよ~(*^-^*)♪
ぜひ温まりに来てくださいね!
本日もありがとうございました😊