一閑張り体験
こんにちは。コンシェルジュデスクのいまいです。
気がつけば12月。今年もあと1か月で終わりですね。
豊富温泉も積雪量はまだ多くないものの、雪の降る日が増えてきました。
外出すると寒さで体がこわばりがちですが、そんな時豊富温泉に入ると、じわじわと身体の芯まで温かくなり、身体をゆるめてくれます。
何とも言えずほっこりし、幸せを感じます♪
さて、11/26に豊富町の教育委員会が主催する一日生涯学習講座の『一閑張り体験』に参加してきました。
また、強度が高く、軽く、防水性もあるので、お膳やお椀、陣笠など、さまざまな用途で使用されてきたそうです。
講師の先生、スタッフの方々のご指導のもと、いよいよスタート。
初めての体験にワクワクドキドキしながら参加しましたが、先生やスタッフの方々が準備してくださった竹製の器や和紙がテーブルいっぱいに並んでいるのを見ると、創作意欲がどんどん湧いてきます。
作り方は、①和紙をえらぶ ②竹かごに和紙を重ねて貼り乾燥させる ③柿渋を塗り乾燥させる の順番で作ってきますが、簡単にご紹介させていただくと以下の通り。
【手 順】
①和紙をえらぶ
今回用意されていた和紙は、先生がお習字の練習で使った和紙でしたが、どれも魅力的で選ぶのに迷ってしまいました。
和紙に描かれた文字のひとつひとつが驚くほど達筆で、美しい筆遣いが際立っていました。
和紙を貼り付けていくうちに、文字が模様のように生き生きと浮かび上がり、一瞬でアートに早変わりしていきます。
好みの和紙をえらぶ過程は一閑張りの醍醐味のひとつですね。
②竹かごに和紙を重ねて貼り乾燥させる
和紙を適切な大きさに切り分け、のりを使って器に貼り付けていきます。
重ね貼りや模様の配置を考える工程は、まるでパズルを組み立てるような楽しさがあり、シンプルなのですが、気付けば夢中になり、貼り終わるのが名残惜しくなってしまいました。
貼り終わった後は乾燥をさせます。
乾燥させる光景を見ると、いっちょ前に職人さんになった気がしてきました。
③柿渋を塗り乾燥させる
乾燥が終わった後は、いよいよ最後の工程の柿渋塗り。
大きな刷毛で大胆に塗っていきます。
何回か塗り重ねていくと、最初は薄かった色が、濃い渋い色に。
より濃い色にしたい場合は、乾燥した後に何度か柿渋を塗ると良いそうです。
最後は乾燥させてできあがり!
ニスを塗っていないのに、柿渋だけでつやのある仕上がりになりました。
できあがった一閑張りの竹かごは、軽量でシンプルなのに、味わいがあります。
汚れ、傷などが他の塗り物に比べて目立ちにくいので、日常づかいで気軽に使えそうです。
ちなみにお掃除のときに水で濡れたり、濡れた布で拭いても大丈夫だそうですよ。
今回の一閑張り体験は、紙と竹の調和が生み出す伝統工芸に触れる貴重な機会となり、心穏やかなクリエイティブな時間となりました。先生、スタッフの皆さまありがとうございました♪
皆さんも機会があれば、ぜひ一閑張りの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?