乾癬学習懇談会2012 in豊富
10月7日(日)、自然観察館にて『乾癬学習懇談会2012 in豊富』が行われました。
私自身はアトピー性皮膚炎で、正直な所『豊富温泉』に湯治に来るまでは『乾癬』という皮膚病については無知でした。湯治をしていく中で様々な乾癬の方と出会いお話を聞きましたし、乾癬に関する本を読んでみたりもしました。しかしながら、どのような治療が行われているのか、どういった症状の種類があるのか、などまだまだ分からない事だらけです。
今回、学習懇談会で少しでも乾癬について知ることが出来ればと思い参加させて頂きました。
講演の大まかな流れ・内容と感想を少し。
* 医療講演 *
『豊富温泉湯治ツアー ひと昔』 講師 小林皮フ科クリニック 院長 小林 仁先生
『乾癬の最前線』 講師 JR札幌病院 皮フ科 科長 伊藤 圭先生
まずは豊富温泉への湯治ツアーを始めて今年で20回目ということで、小林皮フ科クリニック 院長小林先生より今までのツアーの思い出話を聞かせて頂きました。20年前に行われた第1回目のツアーを振り返り、先生は「私が乾癬と最も近づけた日」と表現していました。病院で診察するのとは違い、患者さんと共に行動をし食事をし温泉に入る事で、患者さんとの距離がぐっと近付いたそうです。
その印象的な日から20年間、毎年開催されている『豊富温泉湯治ツアー』。まずは小林先生のお話でツアーを振り返りながらスタートした講演会となりました。
⇐小林先生
小林先生のお話が終わり、続いてJR札幌病院 皮フ科 科長 伊藤先生よりまずは基本的な乾癬の症状について写真を交えてご説明頂きました。
⇐伊藤先生
そして、最も一般的な治療法についてのお話もされていました。
従来の治療としてはステロイド外用薬、ビタミン、紫外線療法・・・などの治療が一般的だそうですが、2011年頃から新たな治療法が注目されているそうです。乾癬治療における新しい生物学的製剤と言われているもので、『ステラーラ』『レミケード』『ヒュミラ』の3つがあります。
今までの治療では、病院通いや毎日の軟膏塗りなど、生活の大半が治療の時間となり、精神的にも肉体的にも患者さんの負担になる部分が多かったようです。新しい生物学的製剤による治療は数ヶ月に一度の通院による治療となるので、患者さんの負担がかなり減るそうです。ただ、費用もかなりかかりますし、すべての乾癬患者の方が使えるわけではないそうですので、治療法の一つとして考えてみるのも良いでしょうとの事。
上記の治療法についての説明と実際にその薬を使用された方の治療の経過、副作用等についてお話がありました。
最後に参加された方々からの質問タイム。やはり、新しい生物学的製剤について興味・関心を持たれた方が多く、質問の多くは治療について(治療法における副作用、治療条件、治療代について)でした。
私にとってはかなり難しい話でしたが、乾癬の症状や従来の治療法、最新治療の経過報告などとても興味深く、とても勉強になりました。あたたかく迎えて下さった乾癬の会の皆様。参加させて頂きどうも有難うございました。
コンシェルジュスタッフA
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