アトピーフォーラムin豊富2012
こんにちは、スタッフSです。
10/7に行われたアトピーフォーラム。無事終了しました。
7回目を迎えたアトピーフォーラムin豊富
今年は「湯治は温泉だけじゃない！」というテーマのもと
三人の講師の方に講演をしていただき
参加者の方々とともにディスカッション形式で意見交換会を行いました。
当日は、温泉スタッフはじめ、ご協力いただいているアトピーフリーコムの安藤先生、
皮フ科医では札幌の小林先生、東京の藤澤先生にご参加いただき、
参加者を含めて、30名前後の方が会場に集まりました。
旭川医大 住友和弘先生
「豊かな自然」によるストレス解消。豊富温泉周辺には、緑が沢山あります。
広大な牧場の牧草地に囲まれ、温泉の裏の山には木々が生い茂っています。
そこでまず一人目の講師、今回は旭川医大の循環器専門医で「森林療法」を研究されている
住友和弘先生に「健康と環境のかかわり合い」というテーマで、お話いただきました。
中でも印象的だったのは、森林浴・ウォーキングの際に嗅ぐ香り
「森の香り」が免疫機能を回復させる働きを持っていて
自律神経を刺激し、血圧の正常化やストレスの軽減にも繋がる
ということでした。アトピー患者としては「免疫」というとピコーンと反応してしまう言葉（笑）
もともと自然って「癒し」っていうイメージですが、香りが関係してるっていうのは少し驚きでした。
豊富温泉と豊富駅の間には、フットパスがあるので
温泉湯治に来た際には運動と一緒に、森林浴をして更に湯治効果を高めるのもいいかもしれませんね！
工房レティエ 久世薫嗣 さん
大事なのは「食事」。
アトピーの方のほとんどが、一般の人より食事に気を遣っていると思います。
ただ、どこまでこだわるかというのは、個人差があるかもしれません。
医師の指導のもと食事制限をする方から、自分で調べて無農薬や有機の物を買ったり
マクロビオティックを実践する人、なるべくアトピーに良くないものを食べないようにするくらいの人
様々だと思います。そんな「健康と食事」について
豊富でチーズとジェラートのお店、工房レティエを経営されている
久世薫嗣さんにお話いただきました。
久世さんは、兵庫県にお住まいの頃に牛乳への残留農楽が問題になった時に
お子さんが喘息で苦しんで、北海道への移住をされたそうです。
それ以来ご自分で食事に関することを勉強されて
今はなんでも自分で作られているとか。
そんな久世さんのお話の中で、特に印象深かったのは
食品添加物についてのお話です。
私達が普段買って食べているものにはほとんど
食品添加物が入っていて、それによって
食物連鎖の家庭で細胞に傷をつける可能性があるんだそうです。
そうした傷が今日のアレルギー症状などの一因にもなっているのではないか
ということでした。
食品添加物って入っているのはわかっていても
ついつい手軽さに負けて手を出してしまうことも多いですよね。
もっと気を付けなければ、と改めて考えさせられました。
豊富温泉では、食事のサポートと言うところまではまだまだ出来ていないのが現状です。
今後、湯治客向けにこだわった食事を提供してくれるところが出来たらいいな、と思いますね。
健康相談員 斎藤真由美 さん
最後に、まとめのような形で、豊富温泉ふれあいセンターの健康相談員で保健師の
斎藤真由美さんから「湯治効果を高めるためには・・・」というテーマで
お話がありました。
お風呂に入る以外でどんなことに気をつければいいんだろう？
そういう疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
それは、ずばり「食事」「睡眠」「運動」「こころの健康」の４本柱。
この４つに満遍なく気を遣うことで、さらなる湯治が出るのでは
というお話でした。個人としては、「こころの健康」に思うところがありました。
豊富温泉の他と違う良さの一つは
「同じ悩みを持った仲間を作れる環境にある」
ということです。
他の温泉ではなかなかない、環境だと思います。
湯治をしてある程度調子が良くなって来ると、来た当初はうつむきがちだった方も自然と笑顔が増えて
仲間を作ってドライブに行かれたりして楽しんでいる方も多いです。
豊富で再び自信をつけて心身共に元気になって帰ってほしいな、と思います。
この後、参加者に自己紹介と質問及び感想を話していただき
今年のアトピーフォーラムは終わりました。
以上、アトピーフォーラムのレポートでした。
来年も開催予定ですので、是非お越しください。
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