豊富温泉ブログ スタッフがリレー形式で、温泉の日々をつづります。

スノーシューハイクで冬に大自然と触れ合ってみてはいかがですか??

ゲスト

夏は草木が生い茂り、ウォーキングやサイクリングを楽しまれる方は多くいらっしゃるでしょう

しかし、冬になると、雪でなかなかお出かけする機会が減ってしまいますよね(´Д`)

なので今回は、冬でも自然と触れ合える「スノーシューハイク at サロベツ湿原センター」を紹介したいと思います!!

 

そもそも、この湿原センターはどういうところなんでしょうか??

サロベツ湿原センターとは利尻礼文サロベツ国立公園に含まれる一つの施設なんです!!

ここではサロベツ湿原について様々なことを知ることができるし、

豊かな自然に溶け込み、体感することもできるところです!

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(夏の湿原センターの様子です!)

 

サロベツ湿原は釧路湿原、別寒辺牛湿原に次いで日本で3番目に大きい湿原なんです!

そして、実は日本で最大の高層湿原なんです!!

あれれ?湿原ってどういうところなんだろう?

高層湿原ってなんに??どういう特徴があるのかな?

わたしは今まで全く知りませんでした(*_*)

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寒冷地の湖沼等において、植物の生産速度が植物の分解速度より速い時、分解しきれずに植物の死骸は泥炭となって溜まっていきます。

その泥炭が少しずつたまっていくと、低層湿原となり、そこから中間湿原となって、最終的に高層湿原となるのです。

高層湿原では、泥炭が地下水位より高くたまって、栄養分を供給する水が植物に行き届かなくなるので、ミズゴケなどの低栄養でしか生息できない植物の植生になっていきます。

このミズゴケが高層湿原を多く持つサロベツ湿原の特徴なんですね!(^^)!

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(泥炭はこういう風に層を作っているんですね!)

そしてこの植物が分解されずに残される泥炭ですが、実は一年間に1㎜程度しか堆積されないんです!

サロベツ湿原の泥炭は6m溜まっているので、

単純計算をすると、サロベツ湿原の歴史は6000年もあるんですΣ(゚Д゚)!!

すごいですよね!!紀元前ですよ紀元前!!

 

 

ではでは、湿原について少し知れたところで、早速スノーシューハイクに行ってきま~す!!

今回は、NPO法人サロベツ・エコ・ネットワークの事務局長である嶋崎さんに冬の湿原を案内していただきました!

スノーシューハイクではこのようなシューズを履いて雪の中をウォーキングするんです!

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(スノーシューハイクの前の準備体操です(^^♪)

 

見てください!!エゾユキウサギの足跡を見つけました(≧▽≦)!!!

下の写真ではウサギは奥から手前に走ってきているのわかりますか???

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ちなみにこんな感じで走っていいるそうです(*^^*)

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(太田くんの協力のもとです(笑))

 

夏の湿原センターでは湿原の間を遊歩道の上で歩きながらいろんな植物を観察することができましたが、

冬では雪で遊歩道が埋もれてしまいます。

その代わり、冬にはスノーシューで、普段では歩けない湿原の上を歩くことができるんです!

こんな風に湿原の植物の近くまで行けるんです(●^o^●)

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(嶋崎さんがスコップでキツツキが作った穴を指しているところです)

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(通り抜けると願いがかなう穴だそうです!)

 

木々を通り抜けると、先ほど言っていた高層湿原に出ました~

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冬になると雪に埋もれてすごく広くて視界がいいですねー!)

 

スノーシューハイクの後はプチ休憩タイム!

名付けて「ユキウサギカフェ」ヽ(^o^)丿!!!

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雪に囲まれて飲んだコーヒーは格別においしかったです♪)

 

ここで、雪の中がどうなっているのかスコップで掘って少しのぞいてみました!!

外の気温は-6度だったものが、雪を掘って見えた土の中で測ってみたところ、-0.1~0.1度だったのです!

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雪の下には春を待つ植物が見えましたよ!

こうしてみると、これは単なるだだっ広い湿原ではなく、

いろんな生き物が何千年をかけて積み上げてできた結晶に見えませんか??

雪が積もることで厚い布団となってこの生き物の結晶を守っているんですね(*‘∀‘)

 

普通の植物では枯れたときに炭素を放出して、それがやがて二酸化炭素となってしまいます

それに対して、湿原等に作られる泥炭地では、植物の死骸が分解されずに炭素をため込むことができるんです!!

泥炭の半分が炭素になっていて、

地球上にある泥炭地全体では5000億~1兆トンの炭素をためこむことができるんです!

これはなんと、地球上の全森林の炭素の貯蔵量よりも多いのですよ( `ー´)ノ!

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(上が普通の森の土で、下が湿原の泥炭です。見た感じ全然違いますよね?)

このように、湿原は炭素の貯蔵庫になっていて、

地球温暖化において極めて需要な役割を果たしているのです!!

すごいですね!湿原って!!!

さらにさらに、サロベツ湿原には多種多様な野生生物の宝庫にもなっているので、

実は世界自然遺産の候補地(詳細検討地)にもなっているのですよ(;^ω^)!

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(ノリウツギっていう植物です!昔木の樹液がノリとして使われていたのが由来です)

 

サロベツ・エコ・ネットワーク(サロエコさん)は、サロベツ湿原がもたらしてくれたこの美しい自然を守って、

次世代に引き継ぐ活動をしています!

さらに、ほかのNPO団体と違って、地域づくりの担い手としても活動しているのです(´ω`*)!!

例えば海岸の清掃活動や森林の再生活動など、

他にも学校に行ってサロベツの自然について授業をすることもあるんです!!

こんなにもサロエコさんの活動範囲が広いんですね!びっくりです(*^▽^*)!

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(嶋崎さんから湿原についていろいろ教えていただいているところです)

 

なんでサロエコさんがこんなにもいろんなことをやっているのかというと、

どんなに素晴らしい自然でも、それを伝えたり、守ったりするのに、NPOの力だけでは足りなく、

地域の方々の協力や理解が必要となります。

だからサロエコさんはサロベツの豊かな自然と人をつなぎ、

地域に根差した活動を続けているのですね(●^o^●)!

 

北海道の湿原は、大正時代と比べると60%も減少していて、

札幌のあたりも実はかつて湿原だったのです!!

こうしてみると、自然を壊すのも守るのも人間なんだなって思うと、なんだかやりきれない気持ちになってしまいます((+_+))

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地元の方々のお話を聞くと、サロベツ湿原についてあまり詳しくなく、

湿原センターがどういう活動をしているところなのかもあまり知りませんでした。

だからこうして、サロエコさんがサロベツ湿原の素晴らしさを伝えて、

自然と人をつなぐことはとてもとても大事なんだなっと思いました。

 

わたしはもともと自然について関心があり、

今回のスノーシューハイクや嶋崎さんから聞いたお話はとても興味深かったです(*´▽`*)

みなさんもこのブログを読んで同じように感じていただけたら幸いです!

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(とっても気持ちのいい天気でした!!)

 

夏に湿原を訪れたことのある方は、

ぜひ冬にスノーシューハイクをしにサロベツ湿原センターを訪れてはいかがですか(^^;)??

インターン生の秦でした~~~!

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(嶋崎さんとインターン生二人の記念撮影です(^-^;)真ん中が嶋崎さんです!)

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