中頓別町「食彩工房もうもう」などに行ってきました
こんにちは!
今年の4月末に豊富温泉街にオープン予定の新しい公共施設「湯の杜ぽっけ」。
外観が出来上がるにつれて、「あそこは何になるの?」「どんな事ができるの?」という質問を頂くことが増えてきました。
「ぽっけ」は、多目的に使用できるスペースや、特産品販売スペースなどがありますが、一番の特徴は農産加工室があること。
農産加工室は、業務用の大型厨房機器をそろえ、各種食品加工ができるスペースです。
誰でも使用料をお支払いいただければ、使用することができます。
1/13に、ぽっけのオープン準備の一環で、豊富町の隣の隣町、中頓別町の農産加工施設「食彩工房もうもう」の視察に行ってきました。
一緒に行ったのは、北海道宗谷農業改良普及センター宗谷北部支所(拠点:豊富町)の専門普及指導員、山本さん。
山本さんは、農業改良普及センターの職員として、道内各所で農家戸別支援や地域支援に尽力されてきた方。
豊富町には3年前に赴任され、町内の酪農家の戸別経営指導などのみならず、乳製品加工講習会を開催したり、酪農家の方のカフェ開業の支援や、酪農家の奥様達のグループ「農村生活文化伝承活動をすすめる会(伝承の会)」の支援もされたり、多方面で活躍されています。
道内各地の農産加工施設ともつながりがあり、今回の視察実現につながりました。
この中頓別の施設「食彩工房もうもう」内には、農産加工室以外に、乳加工室、畜産加工室を備え、牛乳や精肉の製造までできる施設です。
農産加工室では、中頓別町内にパン屋さんが無い事から、パンの製造販売まで行っています。
隣には農園施設なども備え、全体がアグリパークとして運営されています。
様々な厨房機器を備えており、それらを見せてもらいながら、実際の運用上の苦労や工夫などをヒアリングしました。
こちらはアイスクリームメーカーです。
乳加工室では、最近、中頓別ブランドの牛乳「なかとん牛乳」の製造を始めたため、そちらで忙しくしているというお話もありました。
視察終了後、中頓別の道の駅に行き、早速「なかとん牛乳」を飲んでみました。
65℃ 30分間の殺菌方法の、低温殺菌牛乳でした。
低温殺菌は、一般的な超高温殺菌(120~130℃ 2~3秒間)と比べて後味がさらっとしています。
また、ノンホモ(ホモジナイズ(脂肪球均質化処理)していない)牛乳で、クリームが浮いていました。
こういった製造方法だけで牛乳の良し悪しは判断できず、牛の生育環境や食べているもの等も品質や味に大きく影響します。
ただ、ノンホモや低温殺菌ならではの風味というものはあり、湯治で来る人達の中にはノンホモ低温殺菌牛乳が好きな人も多いので、豊富牛乳も、いつかそういったノンホモ低温殺菌を製造するラインもできれば良いな~、と思います。
お昼は、中頓別の「地域の食堂&銭湯」黄金湯さんへ!
黄金湯さんは、人口減少等の影響で営業を止めた町営の銭湯でしたが、それを札幌で保健師をされていた渡辺さんが、地域の障がい者の雇用と町おこしの拠点として復活させました。現在は、コミュニティレストラン&カフェ「とんとん」も併設し、毎週火・金・日の3回、なんと500円で日替わりの栄養たっぷりの食事を提供されています。
この日は、おからをふんだんに使った栄養たっぷりのキーマカレーと、じゃがいものポタージュと、おからとキャベツのサラダ、おからのブラウニーでした。
どれも優しい味でヘルシーで大満足。この日は野島シェフ。こちらの「とんとん」は、渡辺さんだけではなく、たまに交代で別の方もシェフをされます。
山本さんもたまにこちらでワンデイシェフをされるということで、渡辺さんとは古い仲。私も一緒に楽しく交流させて頂きました。
銭湯は時間の関係で入れなかったのですが、薪で炊いているそう。
黄金湯&とんとんは、あったかい雰囲気で、おいしい食事が楽しめるおススメスポットです!
中頓別、面白い所でした~
さて、山本さんが「とんとん」でワンデイシェフをされる時の人気メニューは餃子。
1/15に、豊富のヤドカリハウスにて、山本さんの餃子を食べる会を開催しました。
私以外に、温泉スタッフや、湯治で移住した仲間、そして中川町でoto cafeを運営されている尾藤さんも来てくれました。
餃子以外は持ち寄りの会でしたので、私は豆腐とキャベツのサラダと、オートミールのチョコチップクッキーを作って持参。
ちなみに、昨日たまちゃんもオートミールクッキーを作った話をブログに書いてくれていましたが、私も同じくニュー温泉閣ホテルの自然食コーナーで販売しているオートミールを購入して作りました。オートミールクッキー、案外簡単でしかも美味しいので、おススメです。
山本さんの作る粉からの本格餃子や、その他皆で作った食事。楽しく美味しく頂きました!
食後は、尾藤さんがお土産で持ってきてくれていた中川ブレンドの豆を挽いてコーヒーを入れてくれました。
この中川ブレンドというのは、和寒町で自家焙煎のオーガニック珈琲と中・東欧の古い雑貨のお店を営んでいるnidoさんが、oto cafeさんのためにオリジナルで焙煎したコーヒーです。
即席で鍋に菜箸を渡して、コーヒーを入れてくれました。
写真でわかるでしょうか、泡がふわふわ。苦くなく甘味すら感じる、おいしい珈琲でした。
残った珈琲豆は、ホワイトリカーと合わせて、コーヒーリキュールを作ってみることに。
1か月後には、おいしい無添加のカルーアミルクが飲めると思います。今から楽しみです。