大切な景色と守りたい景色と想い
ゴールデンウィーク中は沢山のお客様に豊富温泉まで足を運んで頂き、ありがとうございました。混雑も少し落ち着いたようで、今はとっても平和な豊富温泉です。
有り難いことに、レンタカーも連日フル稼働でした。
というわけで、今日は少し穴場のドライブ(景色?)スポットを教えちゃいます( *´艸`)♡
豊富温泉から幌延のトナカイ観光牧場へ抜ける道をご存知ですか?
温泉からトナカイ牧場へ出かけられる方は結構多いはず。
バスも温泉から1本で約10分ほどで行けるので便利。
(本数は少ないのでご注意を・・)
トナカイ牧場へ向かう道。左の丘の上を少し注意して見ていただくと、遠くに1本だけ木が見えます。「はて、あれは、なんだろう?」というぐらい小さく見えます。
一人の運転の時はよそ見運転になるので、誰かと出かけた時に、誰かに見てもらいましょうね。
なんとあの遠くに見える木。
この木は『一本松』と呼ばれていて、知る人ぞ知る木みたいです。
私は湯治に来ていたころに、『一本松』のことを教えていただきました。
この木のそばで、プロポーズを受けた方がいるとかいないとか・・
そんな素敵なエピソードもあったり( *´艸`)
幌延方面へ出かけられる方は、ぜひ左の方に注目してみてくださいね。
北海道の観光で特に有名な町といえば『美瑛町』ですが、美瑛町にもこのような木がいくつかあります。
「セブンスターの木」や「ケンとメリーの木」などと呼ばれ、有名な観光名所となっています。どこまでも広く広く続く草原の中にぽつんとそびえ立つ木が、なんとも言えない存在感を放っています。本州から来られた方にとっては、かなり珍しい景色なんでしょうね。
そんな美瑛の素晴らしい木の中に「哲学の木」と呼ばれる木がありました。
残念ながら、現在「哲学の木」は見ることが出来ません。所有者によって伐り倒されてしまったからです。
観光客が押し寄せ、民家や農家さんの土地に入り込んでまで写真を撮るなどマナー違反の観光客が増え、ついに頭を悩ませた所有者の方は木を伐り倒してしまいました。とっても残念なお話ですよね。
きっと所有者の方もその木を大事にしていたはず。苦渋の選択だったと思います。
北海道の景色は自然豊かで雄大で美しいのが特徴ですが、その景色は誰かの手によって支えられて出来ています。自然なものに見えがちですが、一歩足を踏み入れた場所は誰かの所有物かもしれません。
綺麗な写真を撮ろうとして、分かってはいたけれど踏み入れてしまった一歩。
いくら綺麗な写真が撮れても、その写真は残念な作品ではないですか?
その写真を撮った人の心はどんな色ですか?
その色は晴れていますか?
マナーを守って、いつまでも心に残るこの景色を大切にしていきたいですね。
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